銀座線「1000系特別仕様車」

1000系特別仕様車外観


東京メトロ銀座線の車両1000系は
2012年1月から在来の01系に代わる
新型車両として運行を開始している。

2017年度までに銀座線の全ての車両
を1000系に更新する予定(全40編成)


1000系従来車外観

旧01系-01

旧01系-02


1984年(和59年)にデビューした01系
銀座線を約30年間にわたり走り続けてきた

銀色にオレンジ帯の01系車両は
2017年2月、残り1編成となり
3月末頃までには全ての01系車両が引退
する予定。

毎日通勤で使っている銀座線
昨日も旧型01系を反対ホームで見かけたが
現在、残り1編成となった01系車両に
乗れる確率は2.5%とか・・・?
(1編成÷40編成=0.025)


01系と1000系

ところで、その1000系
先日乗った車両が、いつもの内装と
全く違う雰囲気!

今まで1000系の内装は、壁もドアも
「明るいクリームホワイト」だったのに
平成29年2月10日、07時55分
浅草発の渋谷行き車両は1000系・・・

しかし、壁もドアも「レトロな木目調」!
はじめてお目にかかる内装の車両
なかなかシックで良い感じの内装色だった。


1000系特別仕様車

1000系従来仕様車


ネットで調べたら「特別仕様車」とのこと

1000系への更新の最後の2編成
(39、40編成)は「特別仕様車」として
通常運行でも使用するとともに
イベント等で活用することを目的に
1927年(昭和2年)銀座線開業当時の
旧1000系のイメージに近づけた
デザインに一新
して
2017年1月中旬から運行開始したという。


1000系従来車外観

1000系特別仕様車外観

旧1000系外観


◆外装デザイン
前照灯を2灯式から1灯式に変更
車両前面・側面の塗装変更
尾灯形状の変更・・・など

◆内装デザイン
内装・床など配色の変更
室内灯の色調変更
手すり・握り棒を真鍮色に変更
号車・製造銘板のデザイン変更
予備灯の設置・・・など


1000系特別仕様車内装-01

「壁もドアも木目調」


1000系特別仕様車内装-02

「製造銘板も旧デザイン」
日本車両会社、平成28年製造
1000系、39編成車両、4号車


1000系特別仕様車内装-03

ドアと窓の間の壁にレトロ調な「予備灯」
ブラケットライトが付いている。

この「予備灯」は、旧1000系が
当時の電気系統システムの関係で
「ポイント通過時に室内灯が消灯し、
同時に壁側面の予備灯が点灯」していた事
を再現したもの。


1000系特別仕様車内装-04

1000系特別仕様車内装-05


1000系特別仕様車横ライン

1000系従来仕様車横ライン

車両側面のオレンジ色の帯(在来車)が
淡い黄色の帯(特別仕様車)に変更
されている。

外から見てこの黄色の帯の車両がきたら
銀座線1000系「特別仕様車」である。


【3月15日 追記】

このブログをアップしたのは3月11日
その後も通勤で銀座線を毎日利用
しているが・・・
3月14日、虎ノ門から浅草に帰る電車が
1000系「特別仕様車」
それも最新の「40編成車両」
新型車両への入れ替え 最後の編成車両

1000系 40編成車両銘板

日本車両会社、平成29年製造
1000系、40編成車両、5号車

1000系 40編成車両外観

01系から1000系への入れ替え
40番目の「最後の編成車両」
6両編成、最新鋭の「1040号車」


【知恵袋】

旧1000系開業当時

東京地下鉄道1000型電車
浅草~上野間での開業に合わせて製造され
本格的な地下鉄用として設計された
日本初の通勤型電車

現在の銀座線1000系「特別仕様車」は
この旧1000型をモデルにしている。

この旧1000型の1号車(1001号車)
現在、東京都江戸川区東葛西の
地下鉄博物館に所蔵・展示されており
本年3月に「国の重要文化財」に指定され
鉄道用電気車両では初めての指定となった。

現在の地下鉄銀座線、開業当時は
「東京地下鉄道」として1927年(昭和2年)
日本初の地下鉄として浅草~上野間で営業
を開始した。

その後、1934年(昭和9年)に新橋まで
さらに1939年(昭和14年)に渋谷まで開通し
現在に至っている。

銀座線路線図


 

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東京で単身赴任生活をしている「船の設計屋」です。 多趣味で何にでも興味を持つ性格からブログエントリーは多種多様になると思います。